真里谷円四郎

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「ただ太刀を眉間まで引き上げて落とす」

という非常にシンプルな技法しか持たない無住心剣術ですが、この真里谷円四郎は、千回の他流試合に千勝しています。

またこれだけすごい実績があるにもかかわらず、柳生心陰流、新撰組の天然理心流、坂本龍馬の北辰一刀流などのように、まったく名が知られていません。

 

無住心剣術は、「相ヌケ」という「相討ち」の先を目指しています。

相討ちとは、対する二人が共に攻撃を受けてしまい、倒れてしまいます。

相ヌケとは、お互いが打てない、打たれない状態になることを指します。

 

無住心剣術の免許を得たものは、どんな摩訶不思議な剣豪や名人が現れても負けることはなく、相ヌケが究極の状態であるという。

 

門人の中でも師匠と相ヌケになるのは、二人とは現れないといわれていたが、この真里谷円四郎は、夕雲の弟子でインテリであった小出切一雲と相ヌケにならず、打ち負かしてしまった天才です。

 

針ヶ谷夕雲は新陰流や十数流を学び、小出切一雲は庄田真流など十三流を学んでいたが、この真里谷円四郎は無住心剣術の純粋培養であったため、完成度は一番高かったようです。

そのためか、小出切一雲と二回立ち会って、師匠である小出切一雲に二度とも勝ちを収めています。

 

無住心剣術では、「執着、こだわりを持つな」と剣理があり、これに忠実であったため、流派の中で絶対視されていた相ヌケに対しても、強いものが勝っただけと冷静に受け止めています。

 

トランス武道がベースとしている新体道では、この無住心剣術の思想をベースに剣術が組み立てられており、技は十本ほどしかない非常にシンプルなものになっています。

新体道の剣術は、親英体道の井上方軒先生から”幻の名人”と言われた陸軍中野学校でスパイ教育にも従事した空手家江上茂先生が盗んだものを、さらに新体道創始者青木宏之先生が盗んで伝わったものです。

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このページは、benitenが2007年12月17日 15:32に書いたブログ記事です。

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