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東郷重位

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攻撃こそ最良の防御法とする実戦剣、薩摩・示現流を編み出したのは、東郷重位(トウゴウ シゲタカ)である。

薩摩の示現流には、他流のように防具をつけた二人が、竹刀で競うことはしない。木刀を手にして、稽古はすべてひとりである。立木内で、六尺ほどの丸太を立て、左右から袈裟がけに打ちまくる。

このほかに「打ちまくり」というのがある。
立木打のように丸太を数本たてて、その間を駆け巡りながら狙い打つ。走る速さと足運び、多敵戦法の訓練だが、単純なようで理にかなっている。

剣の奥義が相討ちであったことから、身を挺して相手を倒すことだけを念頭に置いた。個人技の探求だった道場拳法と違って、一人対複数の野試合戦法である。

示現流に斬られたものは、真っ向唐竹割で、疵口が深く、袈裟がけは臍の下まで切り下げられていた。
新撰組の近藤勇も、絶えず隊士に注意を呼びかけた。
「示現流の初太刀をはずせ」

示現流とは菩薩が衆生済度のために身をさまざまな姿に変えてこの世に現れることで、観音経「示現神通力」からとったとされている。重位は、最初自顕流を学んでおり、自顕流と同音異字の示現流に改めている。

幕末は、新撰組の天然理心流と、この示現流が二大剣術であった。

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